vol.11 紙は「紙様」、紙様は「神様」

2013/5/7


ミラテックのような零細企業でさえ、印刷会社は毎日紙を何トンも消費します。

紙は洋紙販売のディーラーに注文すればすぐに届けられますから、わしたちはそれを工場内で印刷機械のラックに積み上げ、版を装着し、指定の色のインキをインキツボに入れ、スイッチを押すと紙が機械の中を通り抜け、その時にインキが紙の上に乗せられて出てきます。生産という概念でいえばこれが印刷会社のよくある姿です。

紙はどこから来るのか。紙の製造工程は実に複雑ですがこれは製紙会社のお仕事、その原料となるものは?このような疑問が20年以上前、ミラテックに入社して間もなく考えた疑問でした。指定発注書をFAXすれば紙は弊社に届きます。何トンでも届きます。実は、紙は木材が姿を変えたものなのです。紙は地球にとってなくてはならない森林を伐採し、その木材が原料となっている。地球環境の問題や森林の再生計画などが進む今日、全ての職業において「原料」を意識することが大切なのではないかと強く思います。

 印刷会社にとって「紙」は正に「神」のような存在なのです。紙なくしてこの仕事は成り立たず、木材の命を頂いて私たちは商品開発、お客様へのサービスの実現をさせて頂き、対価を頂いてこの国で生かして頂いております。

「神」のお力である「紙」を頂いている私たちがすべきことはただ一つ、「無駄なく、お役にたつものを生み出す」ことです。

商品には良し悪しがあります。その良し悪しを左右するのは私たちの知識と経験です。これが浅ければ生み出した商品やサービスの質はやはり浅いものになります。ミラテックが歴史を重ね、お客様に「最高の商品、サービス」を提供させていたき、皆様に喜んで頂くためには、各時代において最高の知識と経験で臨めるよう常に全社員で研鑽を積むことが全てです。

「常に研鑽を積む」、よく言われることですが、変化し続ける時代を意識した時、期待して下さるお客様のために、自然とのかかわりを意識しながら「常に研鑽を積む」ことの重要性を体感します。