ごあいさつ
2020年は新型コロナ肺炎が世界中で猛威を振るい、国民の健康や人命のみならず経済への影響もまた未曽有の災害でございました。 各種イベントの中止、緊急事態宣言による営業自粛要請、学校の休校など、全ての世代において我慢の時間であったかと思います。 弊社においては毎年7月25日、社屋屋上にて「天神祭奉納花火の夕べ」を催し、みなさまと共にささやかな楽しい時間を過ごさせて頂いておりましたが、それも今年は奉納花火打ち上げの中止という大変残念な決定があり、社員一同落胆をしておりました。 平素ご指導を賜りますみなさまに何か笑顔になって頂ける行いができないかと考えておりましたところ、毎年商売繁盛をお願いしております「えべっさん」の縁起物の一つ「大福帳」が目に飛び込んでまいりました。
大福帳諸説
「火事と喧嘩は江戸の華」の言葉通り、昔の建物は燃えやすい木造家屋が連なっていた為、火事が出れば直ぐに燃え広がり、なかなか消火出来なかったそうです。
商家の番頭さんは火事の際、商品や大判小判など「お宝」を持ち出すこともなく、まずは「大福帳」を守りました。「大福帳」=「顧客管理帳簿」です。
番頭さんは大切な「大福帳」を油紙で固く包み、迷わず井戸に投げ込んだそうです。お店や家財も、商品さえも失った商人の商魂たくましさとは火事の後、井戸から「大福帳」を引き上げ、商品が燃えてしまったお詫びかたがた大福帳に記載された取引先に1軒1軒ご挨拶に回ったそうです。
するとお客様がまた商品を買ってくれる。
そんなお客様のお蔭でお店も建て直せ、商品も仕入れることができました。
お店も家財も売り物さえも全部焼失してしまっても、「大福帳」さえあれば江戸の商人はまた商売を蘇らせることができたのです。
お店や商品が燃えた損失は微々たるもので、それに比べて顧客情報の焼失の損害は計り知れないことを、昔の商人はよく知っていました。
「商売で一番の資産はお客様」、そのお客様の情報が記載されている「大福帳」こそが「商売の命」だったとのことでございます。
ささやかな気持ちではございますが、私どもが手作りしましたコロナお見舞いの縁起物「大福帳」をご覧頂き、笑顔になって頂ければ幸いに存じます。
大福帳をイメージしたメモ帳
仕様:14.8cm × 10.5cm 本文紙 100枚
「大福帳」に関するご質問、お見積り、印刷のご用命は、弊社までお問い合わせください。