vol.42 紙は神である

2021/11/4


紙は神である


私たちが毎日消費している「紙」は「神」である、この仕事をするならそう考えるべきだと考えます。


印刷物はその紙面もデザインやレイアウトもすべて人間の意思や心の状態をそのまま表現しています。文面は人様のお役に立つものでありたいですし、紙面は読みやすく、理解しやすく、そして美しくあって欲しいと思っています。

紙とは何だったのでしょうか。紙は自然の恩恵によってもたらされる原料から生み出されたものです。人間のあらゆる意思を表現し、人に伝えるために紙にはインキが乗せられ、ミクロンサイズの網点がバランスされ、美しい表現がなされます。紙は人の手から手へと何らかの意思を手渡される媒体であり、その一瞬に人間のコミュニケーションが生まれているのですね。

人は人から何を感じ取るのでしょうか。

表情、目つき、顔つき、思考、思いやり、気遣い、志し、学んできたこと、生き方、生き様、働く姿、言葉、行動、そして生み出される結果。それらすべてを人は受け取り、それに対して湧き上がる感情を経験します。

そして私たちの仕事においてもそれらのあらゆる心や行動の様相が紙面に表現されています。一切の隠し事はできません。心の様相そのままが紙面に表現されていますね。