vol.2 印刷会社の仕事で最も重要な工程は「校正」

2013/4/1


印刷物の制作において「校正」ほど重要かつやりがいのある工程はない
「校正」は最終的な「品質決定」であり、商品の「仕上げ」「磨き作業」


「校正」はお客様にとって印刷物を仕上げる上で大変な労力を要する上、難しく面倒な作業なのではないかと思います。
しかし、印刷物は「校正」でその品質がすべて決まってしまうのも事実です。
私たちはお客様が終えられた校正作業の後、「校了検査」を行い、最終的に製版、印刷の工程に進んでも本当に問題が無いかの確認をいたしております。

「校正」は最終的な「品質決定」であり、商品の「仕上げ」「磨き作業」

「校正」という印刷業界の専門用語を使うと極めて事務的な仕事のように感じてしまいます。一方で有名なお話ですが、日本の最高級車は、最終的な出荷前に塗装やゆがみの検査を手で直接触れ、わずかなキズや凹みなども許さないチェックが行われます。また、ソフト開発の会社では常にデバッグというコンピュータープログラムに潜んでいるバグ(プログラミングの不具合)を徹底的に排除する工程があります。有名な鉄瓶や陶器、宝石などは作品として完成する際には作家がその完成度に対して全神経を集中して見届け、最高傑作として世に送り出されます。
これらの例は、ハードでもソフトでも、商品を作り上げ、出荷する際に「最高の状態でお客様にお届けする」思いが込められていることを示しています。印刷物の制作における校正は正にこれらの例にある商品の「仕上げ」「磨き作業」そして「品質決定」と同じく、最も重要な工程であるといえます。
このように考えると、印刷物の制作において「校正」ほど重要かつやりがいのある工程はないということに気が付きます。
正に校正は印刷物の制作における醍醐味であり作り手の魂を入れる工程だと我々は考えています。

ぜひお客様と共に美しい作品を生み出し、世の中の役に立ち、手に取っていただく皆様に大切にしていただける印刷物を生み出していきたいと思います。